多摩川:下流の水温、20年で2度上昇 魚への影響懸念
- 2008/07/17(木) 06:13:09
首都圏を流れる多摩川下流の水温がこの20年間で約2度上昇したことが、環境省の調査で判明した。利根川中流や東京湾内の水温も約1度上昇していた。国内の大河川で長期間の水温上昇が裏付けられたのは初めて。地球温暖化との関連は不明だが、同省は魚など生き物への影響が懸念されるとして、首都圏以外の川に調査を拡大する。
1985〜2005年の多摩川と利根川の各地の年平均水温のデータを過去5カ年ずつ平均化し、その変化を分析した。その結果、多摩川下流の田園調布堰(せき)上(東京都大田区)では、水温が20年間で1・92度(1年あたり0・096度)上昇したことが判明。利根川中流の坂東大橋(埼玉県本庄市・群馬県伊勢崎市)でも0・94度上昇していた。また、東京湾口の千葉県富津市沖で同1・02度上がっていた。
坂東大橋は、イワナなど冷水を好む魚と、フナなど温かい水を好む魚の生息域の境界付近に当たり、今後も水温が上がり続ければ、冷水魚の生息環境が脅かされる恐れがあるという。水温上昇の原因について、同省は「人口集中で温かい生活排水の流入が増えた影響も考えられる」としている。【山田大輔】
毎日新聞 2008年7月15日 東京朝刊
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